出産当日は朝手術室に向かう前に会うことができます。遅れてはもともこもないので、早めに家をでます。実はあまり寝れなくてその心配はあまり必要なかったです。
車で向かいますが、こんなときに限って渋滞です。早めに家を出たのが功を奏して、結果的に時間どおりに着きました。
朝早かったため、まだ病院のドアが閉まっていますので、警備の方にお話しして入れてもらいます。早朝の病院の雰囲気はいつもと違って比較的バタバタしているように感じます。朝は色々な業者の方が荷物を運んだりしていました。
コロナ禍なので、私は待合室で待機です。先に産婦人科病棟の看護師さんにご挨拶をして案内してもらいました。本人が一番緊張しているはずですが、私も非常に緊張していました。
今回帝王切開なので本来は比較的安全に出産できるはずですが、子宮筋腫の手術をしているため、その場合は自動的に帝王切開になるとのこと。手術に関して再度回復することから不安なところがあるとのことで、安全のため他の課の先生にも待機してもらっていました。
そしてようやくご対面です。青い手術着を着て歩いてきました。まだ手術前だからかベッドで移動ではなく看護師さんに連れられて徒歩です。元気な姿を見て安心しましたが、非常に緊張しているはずです。あまりゆっくりと話す時間はないのですが、笑顔が見られて安心しました。頑張って!
その後私は待合室で待つこと1時間くらい、看護士さんに呼ばれました。なんと赤ちゃんとのご対面です!保育用のケースの中に入っていますが、自分達の子供を見たときは本当に感動しました。まだ体も小さくて泣く声も小さいですが、生まれたての赤ちゃんです。奥さんや両親に見せるための写真やビデオを少し取らせてもらい、再度待合室に戻ります。
そのあとさらに1時間くらい、ついに本人が戻ってきました。声をかけましたが、涙を浮かべて口が震えています。写真を撮って楽しく話すような雰囲気ではなく、看護士さんに委ねることにしました。
さらに1時間くらいして、今度は先生がきて説明してくれました。出血が思ったよりひどく、2リットル以上出血・輸血をしたため、しばらく様子を見る必要があるとのこと。そのまま待機することになりました。
出産での出血について調べてみるとどうやら1リットル以上で大量出血とのサイトが。ということは非常に出血したということなのか。不安がつのりますが、調べながら先生にまかせて待機することにします
その後先生が一時間置きくらいに経過を伝えに来てくれました。途中出血を止めるための処置についての説明も。まだしばらくいる必要があるとのこと、その日は仕事を急遽休むこととしました。そこにいて何ができるわけではありませんが、何か問題があったときにはすぐにどうするか判断しないといけません。トイレもなるべく先生が着た直後に行くようにして、極力待合室にいられるようにしました。
そして夕方、ようやく先生から今日は帰って大丈夫だと伝えられました。ただし連絡は必ずとれるようにしておけるようにお願いしますとのこと。とりあえず峠は越したようで、一安心しました。両親にも連絡をして病院を後にしました。
出産は命懸けだといいますが、今回身をもってその意味を知ることになりました。母体が危険な状態になってようやく生まれてきた小さな命を本当に大切に育てていかないといけないと改めて思いました。そして命懸けで産んだ新しいママも生涯大切にしようと心に誓いました。この場をかりてお礼をいわせてもらいます。本当にありがとう。